自費で高いお金をかけて治療をしてくださる方をつかむためには、しっかりとした説明が必要だと実感している歯科医院も多いことでしょう。

「なぜ、保険ではなく自費にした方がよいのか」という話の内容を聞いてもらうためには資料と接遇が重要です。というより、接遇の中に本当は分かりやすい資料も含まれると思います。

患者様は素人です。口頭の説明のみで、治療を理解するのは難しいです。よくわからないけど、先生が良いと言っているので、、、と治療を了承されている場合が多いのだと思います。

しかし、高額になればなるほど、口頭の説明のみでは患者様は納得されません。

また、最近はインターネットの普及で、ある程度の知識を持って来られる患者様もいらっしゃいます。

もし、先生の治療の方向性と患者様側の希望が一致している場合は話は早いですが、もし違っていた場合、特に患者様がネットの情報を信じ込んでしまっていた場合、お話だけで治療を納得してもらうのは難しいです。

イラストや画像を使ったわかりやすい資料の作成は面倒な作業ですが、患者様の理解度が変わります。また、一度作ってしまえば繰り返し使えますし、データで残しておけば追加や修正も簡単です。どうしても作るのが面倒な場合は、いろんな業者からパンフレットが出ていますので、一番良い商品を購入されるのも一つの手です。それをちょっといじって医院オリジナルにするのも良しです。

また、いくら良い資料を用意していても、患者さんへの治療の説明の際、きちんと患者さんと向き合い、目を見て話していますか？相手が理解しているか確認せず、一方的に話していませんか？資料と接遇両方が揃わないと相手からの理解と信頼は得られません。相手からの信頼を得ることで、お金をかけてもこの医院で治療をしようと思って頂けます。

良い資料と接遇で、良い印象を与えられ、自費の治療にスムーズにつながり、医院全体の「自費率」を高めることにつながるのです。

逆に言えば、高価な治療費を出そうとしてくれる自費の患者さんへの対応を誤れば、医院にとって重要な患者さんを失うことにもつながりかねません。