歯科医師や歯科衛生士、歯科助手の方々は、自分の仕事を好いてらっしゃるでしょうか？

率直に「好き」と言いきれる人は、少数かもしれません。仕事自体にやりがいは感じていても、給料が物足りない、人間関係の面で不満がある、ということもよく考えられます。

■仕事を好きになるメリットは大きい

これは当たり前のことですが、仕事は、好きなことの方がいいに決まっています。給与に不満があっても、人間関係に息苦しさを感じていても、好きな仕事であれば長く続けられます。そして長く続けていれば、技術的な向上があり、より条件の良い職場へと移れるかもしれません。医師としては、自分の仕事が好きでさえあれば、一般の歯科治の患者数が安定してくれば、それだけでなく、たとえば審美歯科に手を広げることも考えられます。

歯科医院の経営者としては、増患が日常的な課題であり、ついスタッフのことは後回しになってしまいますが、「教育」もやはりよく考えるべきではあります。といって、厳しく接して怠けさせないことが教育ではありません。この場合、スタッフそれぞれが「好きな仕事」「得意な仕事」をさせてあげることが、むしろ教育と言えるのではないでしょうか。

スタッフが自分のやりたいことをストレスなくやっていると、自然と、院内の雰囲気も和やかなものになります。人間関係の息苦しさも自然に解消され、ギスギスした雰囲気を感じて経営者の方まで滅入ってしまうという事態もなくなるはずです。

つまり、スタッフ教育として心がけたいキモは、「仕事を好きにさせる環境を整えてやること」です。なぜ給料をやって雇ってやるスタッフにそんなことまで考えてやらなくちゃいけないんだ、というような精神は、少し古いかもしれません。それも、ひいては「増患のため」と考えてみてください。院内の雰囲気が良い方が、当然ながら患者の印象も良くなり、地域での評判も上がっていきます。

■歯科医衛生士、歯科助手の仕事の満足度

歯科医師の場合は除いて、歯科衛生士と歯科助手という、歯科医院で働くスタッフの仕事の満足度は、決して低くはないようです。歯科衛生士には、国家資格を取った上で専門性の高い仕事をこなせるというやりがいがあり、またその働きは、比較的良いお給料に直結します。

歯科助手もまた、医療に携わる仕事をしているという事実は、自己肯定感を高めてくれるはずです。病院の中で頼りにされるポジションになれば、給料も上がり、任される仕事も増えるので、やりがいは大きいでしょう。

プロの職業として、もちろん医師や衛生士には高い技術と集中力が求められますが、他の仕事と比べて、決してきついものではありません。また「果して本当に自分は社会の役に立っているのだろうか…」と自問してしまう類の仕事でもないと言えます。そのため、仕事を好きになるだけの条件は、前提として常に整っているのですから、あとは意識と環境の問題でしょう。良い雰囲気で治療し、その評判で増患させるために、経営者としてはスタッフのために気持ちいい環境を整備したいところです。

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歯科クリニックの増患をプロデュースする、株式会社ケーズでした。