歯科クリニックにおける増患の具体的な対策を行う前に、やって(考えて)おくべき重要な事があります。
これらが十分になされてない状態では、いくら増患の具体的な対策を行ったところで、むしろ逆効果となってしまい、患者さんを減らしかねません。
ご自身やご自身の歯科クリニックの状況を、今一度、ご確認されることをお勧めします。
先生がご開業された理由は何でしょうか?
・自分のやりたい診療を追及するため
・歯科治療を通して地域社会に貢献するため
・お金儲けのため
・時期が来たから
様々な理由があると思いますが、どのような理由であれ、開業したからには自医院を維持し、更には発展させていく運命にあります。
では、先生の目指すべき所はどこなのでしょうか?
それを達成するために、先生のクリニックで何を実践しなければいけないのか?を考えた事はありますか?
仮に売上が上がらなくとも、ご自身のやりたい診療ができれば良いという考えもあります。
そであっても最低限、現状を維持することが必要です。
一方で、多くの先生方は歯科治療を通して、地域社会に貢献ができ、その結果、経済的にも精神的にも豊かになることを望まれているのではないでしょうか?
目指す所の多くは、患者さんが医院に来てくれて初めて実現します。
しかしながら、患者さんに来てもらうためには、先生のクリニックに来るとどんな幸せな事があり、どんなメリットをもたらすことが出来るのか?を患者さんに伝え、それを患者さんに承認してもらわなくてはなりません。
先生のクリニックでは、何を患者さんにもたらすことが出来るのでしょうか?
増患の第一歩はそれを先生が真剣に考え、それを周囲に適切に伝えていくことなのです。
先生の目指すべきものを真剣に考えたあとは、まずは、それを一緒に働くスタッフに共有し、共感を得る必要があります。
殆どの場合、先生の考えはスタッフには伝わっていないものです。
(先生にさほど考えがなかった場合も含め・・)
「先生にそんな考えがあったの?」と最初は驚かれるかもしれませんが、そこは臆することなく、しっかりと皆が乗る船の行先を伝えましょう。
最初はおおよその行先でも構いません。
まずは先生の決意を伝えましょう。
時間を掛けて徐々に具現化していく、その過程も重要なのです。
そして大切なのが、患者さんを迎え入れるための医院の環境整備です。ここは患者さんにとって医院を評価する第一歩となります。
誰にでも今日からできる事でありながら、行う理由(行先)がないとなかなか実践は難しいことばかりです。
その意味でも、先生の考えをしっかりと共有することが大切になります。
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