先般UPしました「ビジョン経営②」の続きです。
前回のお話しをおさらいすると、
全体の理念を定め、理念を元に全てのスタッフにとって、
その理念を自分の事にしてもらうための「自分事フロー」が重要というお話しをしました。
さて、その「自分事フロー」に導くための手順は
1.目標・理想に到達するための道筋(やるべき事)を考える。
2.道筋(やるべき事)において、各スタッフの役割を明確にする。
3.スタッフ自身の振り返りとチームメンバーに対するフィードバックを定期的に実施する。
という流れになります。
今回は、「目標・理想に到達するための道筋(やるべき事)を考える。」点について
お話ししたいと思います。
道筋(やるべき事)を考えるとは、一言で言うと、
「理念を部門別に定量的な目標にブレイクダウンしていく」という事です。
本来ならば、表に落とし込む作業が必要ですが、
簡単にご紹介すると、
例えば、
理念:「地域の皆様に選ばれる医院になる」と設定したとします。
これをブレイクダウンしていくと、
あるべき姿①「医療機関として臨床面で信頼を得る」
あるべき姿②「恐怖感のない場所・安心な場所という認識を持ってもらう」
あるべき姿③「・・・」
になったとします。
次に、あるべき姿②をブレイクダウンすると、
具体的なあるべき姿①「恐怖を感じさせる声や音の無い環境」
具体的なあるべき姿②「スタッフが優しい」
具体的なあるべき姿③「歯科特有のにおいがしない環境」
具体的なあるべき姿④「・・・」
になったとします。
次に、具体的なあるべき姿をブレイクダウンしますが、
この時点で部門別にブレイクダウンを進めます。
部門とは「受付」「助手・介助」「ドクター」などです。
具体的なあるべき姿①を「受付」部門でブレイクダウンすると、
受付TODO①「患者様に不安を与えないようなスタッフ間コミュニケーション」
受付TODO②「患者様がリラックスできるような音楽を流す」
受付TODO③「患者様に不安を与えない声で話し掛ける」
受付TODO④「・・・」
という事になります。
最終的に更にブレイクダウンして、定量的な目標を設定するとすれば、
例えば、受付TODO③は、「患者様に不安を与えない声で、1時間に5人にお声掛けする」
となります。ここまで設定出来ればかなり具体的になります。
全てのあるべき姿の項目に対してブレイクダウンを実施することで、
最終的には目標のツリーが完成し、
且つ、スタッフが目の前でやるべき事がとても明確になります。
手順1はまだ終わっていませんが、
続きは次回に。
歯科クリニックの増患をプロデュースする、株式会社ケーズでした。
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